最近の為替相場は、リスク選好ムードが高まっている。週初はNY市場が休場のため取引手控えムードだった。6日には中国が日本国債の購入拡大観測や同国不動産市場の不安説などでリスク回避の動きとなった。欧州金融機関への不透明感も根強かった。ただ、7日の海外市場でムードが好転する。大手米銀の業績見通し改善の報道や欧州ストレステストの詳細に関する報道が好感された。株式市場は前週の続落の動きから反発。商品市況にも底入れ感がでている。米経済指標には相変わらず弱い結果が多かったものの、次週の米企業決算に対する期待感が高まった。円安が進み、豪ドル円は73円近辺から77円台へと上昇、ドル円は87円割れを回避して88円台後半へと反発した。ドル売りも先行し、ユーロドルは1.27近辺へと水準を上げている。豪・英・欧の各中銀は政策金利を据え置いて特段の波乱は無かった。一方、マレーシア、韓国などアジア諸国が利上げを実施し、アジア地域のインフレ圧力の高さが示されていた。また、中国関連の報道が目立つなどアジア地域のプレゼンスが高まった。
為替相場のセンチメンタルを把握せよ
為替相場のセンチメンタルを探ることは非常に重要です。為替相場ではマーケットが注目しているテーマをもとに、各種経済指標の結果で通貨の売り買いがされるのです。ですから為替情報をよく収集し、為替相場に参加している人たちがどのようなテーマ、参加者全員の共通した思惑、すなわちセンチメンタルをもっているかを把握することが重要なのです。
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為替相場のファッション
2010年7月11日は南アではW杯の優勝戦、日本では政権交代後、初の国政選挙である参議院選挙が行われました。結果は与党民主党の惨敗となり、参議院では野党が過半数を占めるねじれ国会となります。民主党には国民の批判を真摯に受け止めてもらいたいと思いますが、日本の政治の在り方については本当に考えさせられる結果です。
これで為替相場が大きく円安に動くかどうか、は個人的には非常に懐疑的です。早朝からの相場の動きは確かに対ドルでは円安に推移していますが、円の独歩安ではなくドルの全面高といったところです。市場にはまだまだ円ショート筋が多く、円安局面ではやれやれの(外貨)売りが出やすいのでご注意下さい。
一方、1ヶ月余りの南アでのW杯もフィナーレを迎えました。初優勝を賭けたスペインとオランダの12日未明の一戦は延長戦の末に1-0でスペインの劇的勝利となりました。日本も試合前の予想を裏切る好結果(ベスト16)となり、渋谷駅周辺のフィーバーぶりを見るにつけ、日本にもまだ国を想う若者が多くいるんだなぁ、と感じた次第です。スポーツとは理屈抜きで楽しめるものであり、国と国とがぶつかり合うようなW杯やオリンピック等のイベントは、日本人であることのアイデンティティを呼び覚ます良い機会だと感じました。勿論、これは日本人に限ったことではありませんけどね。
今回は欧州勢同士のそれも初優勝を賭けた優勝決定戦であり、スペインでもオランダでも相当な盛り上がりであることはTV中継を通して肌で感じることができました。フランスやイタリアがよもやの予選敗退という結果については、今のユーロ相場と同様にやっぱユーロは弱いのか、と誰もが思ったに違いありません。北米や南米が強く、アジアも日本と韓国が決勝トーナメントに勝ちあがったように、新興国通貨や米ドル、日本円の健闘が目立ちます。最終的には欧州勢同士の決定戦となり、ユーロが再び脚光を浴びることになるのかどうか興味深いです。実は今回通貨版W杯でも取り上げようと思ったのですが、これは次回に譲ることにします。
大きなイベントが終わり、皆様も為替相場と真剣に対峙する時間が持てるようになったことと思います。
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